森をつくる人々

INTERVIEW

リゾナーレ熱海 スタッフ 松田直子

家族の笑顔を思い出に

私が初めてこのリゾナーレ熱海に訪れたとき、まず森に魅力を感じました。人の手が入っておらず、急な斜面に位置していますが、とにかく可能性を感じたのです。この森に、家族がそれぞれ満足できる場所を作りたいと思いました。子どもだけが喜ぶ施設ではなく、お父さんやお母さんも本気で楽しんでくれる特別な場所に。家に帰って、思い出話に花を咲かせたとき、みんなの記憶の中で家族全員が笑っていたら、最高だと思ったのです。

そんな願いが込められた『森の空中基地 くすくす』。この場所には、私たちリゾナーレのスタッフはもちろんのこと、大人も楽しめるアクティビティ"森の空中散歩"を手がけた田桑さん、世界でも有数の"ツリーハウス"を実現してくれた小林さんなど、たくさんの人の想いが込められています。ぜひ家族で、素敵な思い出をお持ち帰りください。

空中散歩の設計者(有限会社パシフィックネットワーク) 田桑正樹さん

樹の上で、子どもはひとつ大人になる

樹上アスレチック施設『森の空中散歩』を手がける田桑さんは、これまでに15を超えるアスレチックを森に作ってきました。その中でも、この空中散歩はひと際高い場所にあると言います。

「大体、5メートル前後の高さが多いんですが、今回の施設は9メートル。小さなお子さんにとっては、勇気がいる高さだと思います。」下から眺めることと、実際に空中に足を踏み出すことは全く違う。いくら安全だと分かっていても、大人でも足がすくむ高さ。しかし田桑さんはそれが子どもを刺激すると言います。

「みんな、樹の上では真剣なんです。普段おちゃらけている子も、顔つきがガラッと変わる。一歩一歩、慎重に踏み出す。だから、ゴールにたどり着いたときは、大きな壁を越えたような、みんな本当にいい表情をするんですよ。」樹の上で成長する。子どもたちにとってはそんな貴重な経験になるのかもしれません。

ツリーハウスクリエイター 小林崇さん

ワールドクラスのクスノキに心奪われた

「このクスノキを見た瞬間にやられましたね。」そう笑うのは、国内外でさまざまなツリーハウスを生み出してきたツリーハウスクリエーターの小林崇さん。今回、リゾナーレ熱海から話が来た際、似たような依頼も多かったため最初は迷われたとのこと。でも、森にそびえ立つクスノキを見て一気に創作意欲が湧いてきたと言います。

「ツリーハウスの出来は木が左右します。いい木に出会えるかがすべてと言っていい。そういう意味では、このクスノキは素晴らしかったですね。人が住む場所の近くにありながら、切られることなく樹齢三百年を超えて、この大きさまで成長できる木は非常に稀。間違いなくワールドクラスでしょう。この木でツリーハウスを作れるというだけでワクワクしました。」そして生まれたのは、面積で言えば国内最大規模、世界でも指折りの大きさを誇るツリーハウス。そこには、小林さんの新たな試みが詰まっていました。

ぜひ夜の森を体験してほしい

「普段は、自分の作品として想像力に任せて自由に作るのですが、ホテルの施設ということもあり、使う方の存在をかなり意識しています。」そう小林さんが話すように、今回のツリーハウスは他に類を見ないほどにさまざまな遊び方を可能にしました。カフェがあり、ピクニックができてBarにもなる。訪れた方に合わせた楽しみ方ができます。その中でも、特に夜を体験してほしい、と小林さんは言います。

「昼間はちいさな子どもたちの声が聞こえてくる。夕方になると小さなライトがぽつぽつと灯り、大人が上質な空間、時間を楽しむ。そうやってツリーハウスの昼と夜の雰囲気の違いを楽しんでもらえればと思っています。特に、夜の森は日中からの変化が大きい。多くの人にとって、未知の体験を過ごしてもらえるのではないでしょうか。」

小林さんにとっても、大きな挑戦となった今回のツリーハウス。ぜひ一度のぼって、夜を過ごしてください。とびきりの非日常を味わえるに違いありません。

ページトップへ